コンパクトかつ充電不要なスマート翻訳機「Timekettle Zero」を試してみた
今回は、前回のエントリーに引き続いてTimekettle社のプロダクトをご紹介します。
「Timekettle Zero」という名前のスマート翻訳機で、コンパクトさがセールスポイント。過去にクラウドファンディングサイト「Makuake」でプロジェクトを行い、目標金額を大幅に上回る出資を集めました。
現在はプロジェクトが終了していますが、Amazonにて購入できます。iPhone用のLightning端子とAndroid用のType-C端子とで製品が分かれているので、購入の際はお間違えのないよう。
なお、今回のレビューも製品の提供を受けた上で執筆しています。それではさっそく、どんな製品なのか見ていきましょう。
製品のデザイン
外箱は白色をベースにしたシンプルな見た目で、Timekettle社のロゴが良いアクセントになっています。
開封してみると、中には説明書も入っていました。 「Timekettle Zero」本体はとてもコンパクトで、小さめのUSBメモリくらいのサイズ感です。初めて見たときは小ささに驚き、「これで翻訳できるのだろうか......?」と思ってしまいました(笑)。
あと、個人的に非常に好きなのがユニークなカード型ホルダー。コンパクトな「Timekettle Zero」本体を収納して、紛失を防いでくれます。縦横の寸法は一般的なクレジットカードなどと同じくらい。
ホルダーのデザインもおしゃれですよね。左側の男性は、古代ギリシャの人......でしょうか?「昔と今をつなぐ」みたいな意味が込められているのかな、と勝手な妄想をふくらませてしまいました(笑)。
専用アプリをインストールしよう
さて、前回の「Timekettle M2」と同じく、「Timekettle Zero」にも専用アプリが必要となります。 筆者はAndroidスマートフォンを使用しているため、Google Playからインストールしました。
実際に使ってみる
それでは、「Timekettle Zero」を実際に使ってみます。スマートフォンの充電端子に「Timekettle Zero」を差し込んでアプリを起動すると、準備は完了(設定によっては、差し込むだけでアプリが自動起動します)。
本エントリーでは、主な3モード「翻訳モード」「会議モード」「インタビューモード」のうち、「翻訳モード」にフォーカスしてご紹介。
「翻訳モード」は、スマートフォンの画面をタップして話しかけると、「Timekettle Zero」がすぐに翻訳してくれるというモードです。このモードを試すにあたって、筆者の祖母に協力してもらうことにしました。中国語を流暢に話せる祖母のテスト動画(3つ)は以下の通りです。
Timekettle Zeroのテスト① pic.twitter.com/0qzCFF2hHw
— てくてくガジェット (@techtechgadget) December 6, 2020
Timekettle Zeroのテスト② pic.twitter.com/gZxTojdkQO
— てくてくガジェット (@techtechgadget) December 6, 2020
Timekettle Zeroのテスト③ pic.twitter.com/KRpVe45nr7
— てくてくガジェット (@techtechgadget) December 6, 2020
そもそも「Timekettle Zero」がどのようなものか知らせずにテストを行ったため、祖母は「魔法のような機械だね」と驚いていました。筆者は中国語がわかりませんが(笑)、翻訳も正確だったようです。
話すタイミングや速度などに少し気をつかう必要がありますが、旅行などで十分に役立ってくれそうな印象を受けました。
残り2つのモードに関しても、簡単にご紹介しておきます。「会議モード」は、4方向の会話を録音・文字起こししてくれるモード。そして「インタビューモード」は、2方向の会話を録音・文字起こししてくれるものとなっています。両方とも試してみたのですが、筆者の使用環境では音声認識があまりうまくいかず......こちらの認識については、若干シビアであるという感じがしました。
感想
前回の「Timekettle M2」同様に、「翻訳ガジェットに関する技術はかなり進んでいるんだなあ......」という感想を持ちました。スマートフォンもまだなかった学生時代、ホームステイ先の米国で電子辞書を頼りにしていたことを考えると、なんだか隔世の感があります。
「Timekettle Zero」で翻訳可能な言語は、現時点で93言語(53アクセント含む)とのこと。言語も追加される見込みとなっており、今後のアップデートが楽しみです。
音楽も聴ける多機能イヤホン翻訳機「Timekettle M2」を試してみた
「てくてくガジェット」における2つ目のエントリーとして、今回は多機能イヤホン翻訳機「Timekettle M2」を取り上げます。クラウドファンディングサイトのMakuakeにてプロジェクトが掲載中で、多くの出資を集めている製品です。翻訳ツールとしてだけでなく、TWSイヤホンとしても使えるとのこと。
プロジェクトの詳細は下記リンクからどうぞ。
なお、今回のレビュー執筆にあたっては「Timekettle M2」のサンプル提供を受けています。それでは、さっそく外観から見ていきましょう。
丸みを帯びたシンプルなデザイン
イヤホンが収まっているケースのデザインはとってもシンプル。製造元であるTimekettle社のロゴ印字と、バッテリー残量を表すインジケーターがあります。
個人的にちょっと驚いたのが、このケースがまっぷたつに割れること。「ぱかっ」という表現がぴったりで、このギミックはクセになりそうです(笑)。
2つのパーツはマグネットでくっつく形になっているので、「片方がなくなった!」というような事態も防げそう。それぞれのパーツにイヤホンがすっきり収まっています。
アプリを用いてイヤホンとペアリングする仕組み
「Timekettle M2」を使用するにあたっては、専用アプリのインストールが必要。筆者が使っているのはAndroidなので、Google Playからアプリをインストールします。
実はTimekettle社、今回の「Timekettle M2」以外にも「ZERO」などの翻訳機を手がけています。この「ZERO」に関しても、後日レビューを公開予定です。
さまざまな翻訳モード+TWSイヤホンとしての機能
アプリの指示に従いながら設定を進めていくと、さまざまな翻訳モードが使えるようになります。主要なモードは「タッチモード」「リッスンモード」「スピーカーモード」の3つ。それぞれのモードを簡単にご紹介していきます。
・「タッチモード」
まず「タッチモード」は、誰かと会話をするときに役立つモード。イヤホンを片方ずつ装着した状態で会話をすると、それを双方向にリアルタイム翻訳してくれます。
本当は外国人の知り合いとデモンストレーションを行えたらベストだったのですが、今回は残念ながらそれが叶わず。自分がイヤホンを2つ装着した状態で試してみました(笑)。
たとえば「こんにちは」と話すと、片方のイヤホンからは「Hello」という形で音声が流れます。同時にスマートフォンの画面上でも文字として表示されるので、コミュニケーションがスムーズになりそうですね。
Timekettle M2の「タッチモード」 pic.twitter.com/piAJE7zXYC
— てくてくガジェット (@techtechgadget) November 1, 2020
・「リッスンモード」
「リッスンモード」は、外国語の授業を受けるときなどに使えそうなモードです。このモードでは、外部の音声が翻訳された状態でイヤホンに流れます。先ほどの「タッチモード」同様、テキストも確認可能。ハイテク......!
筆者はYouTubeの動画でテスト。音声スピードが上がったときにどこまで対応できるかは未知数ですが、そこそこ使える印象を受けました(下の動画は音声が少し小さいので、雰囲気だけつかんでもらえたら幸いです)。
Timekettle M2の「リッスンモード」 pic.twitter.com/WkD0kVf00p
— てくてくガジェット (@techtechgadget) November 1, 2020
・「スピーカーモード」
最後の「スピーカーモード」では、自分がしゃべった言葉の翻訳音声をスマートフォンのスピーカーから流してくれます。2人での利用を想定した「タッチモード」とは異なり、相手はイヤホンを装着する必要がないので、旅行などで重宝しそうな機能となっています。
Timekettle M2の「スピーカーモード」 pic.twitter.com/Des1z8AoM0
— てくてくガジェット (@techtechgadget) November 1, 2020
・ TWSイヤホン機能
「Timekettle M2」はTWSイヤホンとしても使えるということで、音楽も聴いてみました。筆者はオーディオ機器にはあまり詳しくありませんが、音質は「シャカシャカ系」という印象。
筆者の環境では音の途切れが気になることもあったので、イヤホン機能はおまけのような感じで考えたほうが良さそうです。ただ、翻訳機能を使わないときでもイヤホンとして機能する点はメリットといえるでしょう。
まとめ
Makuakeのプロジェクトページを見たときに、「機能の具体的なイメージはわかないけど、ワクワクするようなデバイスだなあ」という感想を持っていました。実際に機能をひと通り試してみて、そのハイテクさに驚くばかり。ドラえもんのひみつ道具が現実のものになったかのようです(笑)。
翻訳精度やユーザビリティなどにはまだまだ改善の余地があると思いますが、「Timekettle M2」は今後のアップデートでさらに進化するとのこと。今年12月末に、高精度翻訳エンジン「DeepL」・日本国内トップシェアの音声認識エンジン「AmiVoice」への対応が予定されています。
将来的にこのようなデバイスが普及すれば、多くの人が異文化コミュニケーションを楽しめるようになりそうですね。
3Dプリント技術採用の新感覚スニーカー「Light more than light」を試してみた
このブログの記念すべき初エントリーとして、クラウドファンディングサイトのCAMPFIREで掲載中の新感覚スニーカー「Light more than light」のレビューを行っていきたいと思います。
なお、「てくてくガジェット」というブログタイトルなのにスニーカー?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんので、最初に説明させていただくと......このブログでは「ガジェット類をはじめとした最先端のモノ」を取り上げていきたいと考えており、クラウドファンディングもその対象に入ります。やや強引かもしれませんが(笑)、お付き合いください。
製品の概要を紹介
今回のレビュー執筆にあたっては、「Light more than light」のサンプル提供を受けています。まずは簡単に製品の概要を紹介しましょう。
本エントリーのタイトルにもある「3Dプリント技術」は、ミッドソールのヒール部分に使われています。立体の網目状の構造により、振動や衝撃を吸収してくれるとのこと。スニーカー界隈はあまり詳しくありませんが、ナイキのエアマックスみたいなイメージかな?というのが第一印象です(違っていたらごめんなさい)。
そして、デザインはスタイリッシュで、いかにも「いまどき」のスニーカーといった感じです。アッパーの部分には伸縮性のあるニット素材を使用。靴ひもはなく、ソックスとスニーカーが一体化したような不思議な見た目になっていますね。
カラーリングは、ブラック・ホワイト・グリーンの3色。どの色も、先にご紹介したミッドソールのヒール部分がオレンジであることは共通しているようです。個人的に気に入ったブラックに関しては、ヒール部分も同系色が良いかな......と思いましたが、このあたりは好みが分かれそうなところかもしれません。
実際の製品とご対面
さて、今回サンプルを提供していただくにあたり、筆者が選択したのは「ブラック(27cm)」。サイズ選びに関しては少し迷ったのですが、「実際の足のサイズが26.5cmで、普段は27cmの靴を履いている」と伝えたところ、27cmをおすすめしていただきました。実際の着用感はまた後ほどお伝えします。
届いたものは以下の写真の通りです。
同梱されていた(というか「Light more than light」本体が入っていた)シューズバッグはかなりしっかりしたつくりになっており、シューズバッグとして使うのがちょっともったいなく感じられるほど。生地が分厚くて中にはポケットも付いているため、リュックサック代わりにも使えそうです。
さて、「Light more than light」本体のレビューに移ります。まずは、オーソドックスな構図の写真から(本エントリー冒頭の写真と同じものです)。CAMPFIREに掲載されていた写真通りという印象で、実物を見て「かっこいい!」とテンションが上がりました。
続いて、サイドからの写真を2枚。中央あたりがくぼんでおり、スポーティーな印象を受けます。完全に余談ですが、自転車を運転するときにくぼみ部分がペダルにのっかると不安定になるため、そのあたりは注意が必要かもしれません(ピンポイントな忠告)。
そして、ヒール部分の写真も見てみましょう。3Dプリント技術が採用されているというソールは造形的にもユニークで、何となく見入ってしまいました。ビビッドなオレンジカラーは注目の的になりそうです。
ちなみにサイズですが、23cm~27.5cmまで0.5cm刻みで用意されているとのこと。
しばらく履いてみての感想
「新しく手に入れたものはすぐに試したくなる」という性格なので、さっそく試してみることに。この手のハイカットスニーカーって、くるぶしソックスだとかかとが擦れて痛くなる......というイメージでしたが、「Light more than light」の素材は柔らかめで大丈夫そうだと判断したため、くるぶしソックスを着用して履いてみました。
正直な感想は以下の通りです。
・軽い
CAMPFIREに掲載されている情報によれば、重量は片足約310g。実際に履いてみても確かに軽くて、足に負担がかかりにくいという印象を受けました。
・「衝撃を吸収している」という感じがすごい
やや語彙力不足な感想になりましたが、歩いたときにヒール部分の3Dプリントが衝撃を吸収している(形を変えている)ことがわかります。アスファルトの上を歩いていても、地面のかたさがあまり気になりませんでした。
若干気になったのは、靴ひもがないためホールド感が弱いかも?(特にかかと)ということですが、ソックスを重ね履きしたところある程度解消されました。「Light more than light」自体のサイズ選びや、ソックスの厚さ調整などで対応可能だと思います。
結論として、ジムやトレーニングなどのハードな使い方よりも、「歩きやすいスニーカー」として日常生活メインで履くほうが良いのかな?と感じました。デザインもクールなので、消耗を避けて大事に履いていきたいと思っています。
なお、CAMPFIREでのプロジェクトは9月中に終了する予定で、「超早割」の場合は40%オフの1万2,600円で購入できるようです。筆者は靴に対して1万円以上の予算を投じたことがないため、「Light more than light」の価格が高いか安いかの判断は難しいところですが、おしゃれなデザインとユニークなコンセプトのスニーカーが気になる方は、プロジェクトページをチェックしてみてはいかがでしょうか?